
【監修】西川富雄・渡邊二郎・神林恒道・相良憲一・田丸徳善 【編集幹事】高山守・松山壽一
【協力】バイエルン科学アカデミー・シェリングコミッション
巻 表 題 解説・編集 定価税込 発行日 頁数 1a 自我の哲学 高山 守(東京大学教授) 未 定 未 定 *** 1b 自然哲学
ISBN978-4-86094-004-1松山 壽一(大阪学院大学教授) 6,300 2009.09 432p 2 超越論的観念論の体系 久保 陽一(駒沢大学教授)
小田部胤久(東京大学助教授)未 定 未 定 *** 3 同一哲学と芸術哲学
ISBN978-4-86094-002-7伊坂 青司(神奈川大学教授)
西村 清和(東京大学教授)8,400 2006.03 464p 4a 自由の哲学
ISBN978-4-86094-001-0藤田 正勝(京都大学教授) 4,200 2011.04 298p 4b 歴史の哲学 山口 和子(岡山大学教授) 未 定 未 定 *** 5a 神話の哲学 大橋 良介(大阪大学教授) 未 定 未 定 *** 5b 啓示の哲学
ISBN978-4-86094-000-3諸岡道比古(弘前大学教授) 4,200 2007.10 230p ◆刊行について◆
現在まで翻訳本が少なく研究の困難だったシェリング(Friedrich Wilhelm Joseph von Schelling 1775-1854)の
主要著作、論文の初版本を底本とし、読み易く明快に翻訳。また研究水準の高い注釈、解説を加え、若手の研究者の更なる研究に寄与すると共に、一般の広い読者層にも分かり易い著作集が提供できるよう心掛けた。
◆推薦のことば◆ 加藤尚武(哲学者)
学問の言葉のすべてに、読者を筆者の想定する結論に導きいれようとする政治性が働いている。たとえばカントの文章は、きわめて政治的で、しかもサロン趣味的なレトリックも多い。なりふり構わずカントの文章にアタックするというよりは、老獪な政治家と話し合うつもりでカントを読む方が正しい。 そういう政治性がきわめて乏しく、ひたすら筆者の想像力が繰り広げるイメージだけで、純粋に試作を展開する文書としては、シェリングの作品以上の文書はない。そこには何の駆け引きもなく、ただひたすら自分の想像上の前提だけを手引きとして、論述を進めていく孤独で自信に満ちた思索者の姿だけが浮かんでくる。読み進めることで、「こういうイメージが前提になっていたのだ」という謎解きに出会うことが、シェリング読書の醍醐味ではないかと思う。
- ◆特 色◆
◆編者のことば◆- 1、シェリングの主要著作・論文を読みやすく、明快に翻訳。
- 2、研究水準の高い解説・注釈を加えた。
- 3、3種の注記を、それぞれ本文中(原注)、該当ページ脇(校訂注/傍注)、巻末(訳注/尾注)に配置し、明確に区別。
- 4、原典(初版本と息子版)のページ数を欄外に付した。
「そもそもなぜ何かがあるのか、なぜ何も無いのではないのか」
晩年シェリング(『啓示の哲学』)はこのように問うた。これは、今なおわれわれにとっても、究極の問いにほかならない。 シェリングは十八世紀後半から十九世紀前半にかけての大思想運動であったドイツ観念論哲学の立役者、またドイツロマン派の文学や美学にも棹差した多彩な思想家であったばかりでなく、自由と歴史、神話と啓示の問題を究極まで問い詰めた思索家でもあったが、その全貌がこの度のシェリング著作集の刊行によってようやく明るみに出る。本著作集はシェリングの全生涯にわたる膨大な著作、遺稿の中から主要著作を厳選し、それらを信頼のおける邦訳によって読めるようにした本邦初の画期的な企てである。これによって一般の読者を多彩かつ深遠な思想世界に誘うことであろうし、またドイツバイエルン科学アカデミー・シェリング全集刊行委員会の全面協力による初版テクストからの翻訳が可能となったことによって、狭くシェリング哲学研究者や神学、宗教研究者のみならず、ロマン派文学や美学の研究者たちに対しても地に足のついた思想史研究への道を開くことであろう。